キットの衝動的な友人、リンゼイが両親に内緒で結婚した。相手のジェフはすてきな男性だが、あまりに急ぎすぎだ。うまく隠しとおすことなんてできないに決まっている。新婚夫婦も新郎の付き添いのライアンも取り合わなかったが、キットの不安は的中した。結婚を祝おうと、リンゼイの別荘へと向かった四人を迎えたのは、なんとリンゼイの母親だったのだ。彼女の視線が、キットの持つブーケに注がれる。「ママ、キットが結婚したのよ」リンゼイのついた嘘に、キットはあんぐり口を開けた。いくら心臓の弱い母親にショックを与えないためとはいえ、自分の代わりに私を花嫁に仕立て上げるなんて!だが抗議しているひまはなかった。
#並~並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。(強)ページヤケあり。
#90g