雪の降りしきるシカゴの街を見下ろし、花嫁のイジーは思った。こんな天候の日に結婚式を挙げるなんてばかげていたけれど、式が終わった今は世界一幸せな女性になった気分だ。ウエディング・ドレス姿のままで新郎のニックに抱き上げられ、新居のドアを抜けながらイジーは花嫁介添人たちに思いをはせた。とびきりの美人ぞろいだったブライズメイドは式のあいだも男性たちの熱い視線を浴びつづけていた。大雪のせいで、彼女たちは明日までシカゴに足止めされるはず。今夜はいったいどんな夜を過ごすのかしら?―5人の女性の恋を描く、珠玉の連作短編集。
#並程度/表紙に少し傷あり。
#120g