ビールの残り香のするキス…。マンディは誘拐され、手首を縛られたままでありながら、抱き寄せられた男のぬくもりに、かすかな安らぎを感じていた。ミゲルと名のったその男は、体を離しながら、輝く瞳で、無言のメッセージを送ってくる。僕は君の味方だ。信じてくれ―。彼はマンディを救うために、彼女が拉致された波止場から追ってきたマイアミ警察の刑事だと言う。そして誘拐犯たちをあざむくために、彼の愛人のふりをしてくれと。でも、犯人たちの目の前で、いきなりキスされるとは思わなかった。マンディは、男の力強い手に守られたいとは思いながらも、彼をはたしてどこまで信じられるのか、わからなかった・・・。
#並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。(強)少しページヤケあり。
#120g