伯爵令嬢のブライアンは、女主人として屋敷を切り盛りしてきた。ある日、伯爵は独立心旺盛な娘を見て、このままでは誰とも結婚できないと、勝手にフランス伯爵家子息ラウルとの結婚を決めてしまう。父に反発するブライアンだったが、美しくエレガントな彼に心揺らぐ。だが彼女は偶然耳にした会話で、この結婚が全くの財産目当という事実と、ラウルの狡猾さを思い知らされる。結婚から逃れるには、先に他の男性と婚姻の事実を作るしかない。証明書を残し、その男性には自分の前から去ってもらおう。―酒場で見つけた相手アーロンとの結婚の誓いは、ロンドンの場末の教会で今にも倒れそうな牧師のもとに行われた。これが運命の出会いになるとは想像もせず…。
#並程度/表紙カバーは良好。
#260g