「踊りませんか」スーパーボウルの前夜祭のパーティーで、アレックスはフットボールのスター選手パトリックに声をかけられた。でも彼女は申し出を受けることができない。ここ何年か関節炎に悩まされ、杖なしでは歩くことさえできないのだ。今夜も、同じ病気で苦しむ子供たちを励ますキャンペーンのために、脚の痛みを押してやってきたのだった。こんな障害を知ったら、彼は決してわたしを誘ったりはしないはず…。アレックスは自分の考えに傷つきながら彼の誘いを断ると、杖を取って逃げるようにパーティー会場をあとにした。翌朝、アレックスのもとに白いバラの花束が届いた。添えられた謝罪のカードを見るまでもなく彼女にはそれがパトリックからだとわかっていた。彼はほかの男性とは違う。アレックスにはそんな予感があった。けれど、そう思えば思うほど、彼女の苦しみは増していくのだった・・・。
#並~並下程度/表紙に少し折れ線・傷あり。裏表紙に傷あり。小口ヤケあり。少しページヤケあり。
#150g