ある夜、ケイトは劇場のロビーでルーク・ハードマンを見かけた。10年前に彼女からファースト・キスを奪った男性だ。ルークはそのころつき合っていた女性にふられた腹いせに16歳のケイトを乱暴に引き寄せ、キスをした。ケイトはそのときのことを何もかもはっきり覚えている――長い年月が流れた今でも。けれどルークのほうは彼女に気づきもしない。翌日、求職中のケイトは専務秘書の求人広告を見て面接に出かけ、専務の顔を見て心臓が止まるほど驚いた。昨夜会ったばかりのルーク・ハードマンだったのだ。
#並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。(強)ページヤケあり。
#110g