ペンシルベニア州南東部の土地で牧場を経営するステイシーはひどく憤慨していた。この牧場はさびれているし経営資金もないけれど、愛する祖父の遺産を受け継いだのはわたしだけのはず。なのにもうひとり相続人が現れるなんて。しかも相手は会ったとこもない遠い親戚の男で、ウォール街の証券会社にいたが、今は無職らしい。祖父は死ぬ間際に突然遺言を変えたのだろうか?悶々としているステイシーをよそに、牧場にさっそうと車で乗りつけた問題の男メインは、とんでもないことを言い出した。「きみには資金がないが、ぼくにはある。そして、ぼくはこの土地が気に入った。そこでどうだろう、ぼくと一緒に住んで、牧場を共同で経営してみないか?」
#並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。(強)少しページヤケあり。
#100g