愛する父親の葬儀の席で、ヴェネティアは二重のショックを受けた。カルロがわざわざイタリアからやってきて参列している!ふたたび会うことがあるなんて・・・。ショックはそれだけでは終わらなかった。経営不振だった父親の会社を、カルロが自社の傘下に入れるという。それも、ヴェネティアと結婚することによって!倒産するのをただ眺めていてもいいが、ヴェネティアの父に、娘の面倒を見ると約束したからというのだ。六年前、まだティーンエイジャーだったとき、遠い親戚である彼を一目見て、一生愛する人だと思ったのに…。いったいなぜ、ふたりの間はこんなにもゆがんでしまったのだろう。
#並下程度/表紙に傷あり。裏表紙に傷あり。小口ヤケあり。
#90g