結婚に失敗し、歌手としての自信をなくして6年ぶりで故郷のフロリダに帰ってきたクレアは砂浜でひとりの男と出会った。「わたし、砂のお城をつくる名人よ」「ぼくはディラン。浜辺と太陽の熱愛者です」ふたりは一緒に砂のお城をつくって夢のようなすばらしい一日を過ごした。行きずりの男とすてきな一日の思い出はいつか失意のクレアの心を慰め、これから新しい人生がはじまりそうな予感となった。そしてある晩、二度と歌うことはないと思っていた歌を兄のバンドに頼まれてディナー・クルーザーの船上で歌ったクレアの前に、ふたたびディランが現れた。
#並下程度/表紙に擦れ傷あり。小口ヤケ・シミあり。紙の変色あり。ページヤケあり。シール跡あり。
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