ロビンは二度目の離婚を経験して、すっかり疲れていた。ある晩、画廊を営む父が暴漢に襲われたという連絡で彼女は病院に駆けつけた。父は命をとりとめたが、母やロビンも危険な目にあうおそれがあるという。警察に離せば保護してくれるといっても、父はなぜか警察を避け、ロビンに銃を手に入れて自ら身を守れと告げる。どうやら警察に介入されたくない深い事情があるようだ。不安な思いのまま、ロビンは射撃場で銃の撃ち方を習い始めた。射撃場のインストラクター、マークが、ロビンに声をかけてきた。・・・ひどく怯えているようだ、悩みがあるのなら話してみないかと。頼もしいマークの言葉が、疲れきったロビンの心にしみた。素人とは思えない質問を的確に繰り出すマークは、実は休暇中の殺人課刑事だったのだ。彼女は刑事とともに、はからずも、思ってもみなかった家族の謎の部分を探ることになる。
# 並下程度/表紙に擦れ傷あり。表紙角に折れあり。小口ヤケ・シミあり。紙の変色あり。ページヤケあり。シール跡あり。
#150g