「ミズ・リンドバーグ、僕は新任の警察署長ニールです」キャレンは急にとかしていないブロンドの髪が気になり始めた。汚れたジーンズにソックスもはかず駆けつけてきたのだ。幸いなことに、ニールの制服もぴしっとはしていない。巻き上げられた袖口からは、頑丈な小麦色の腕がむき出しだ。「何があったのか話してください、電話があったところから」親友の震え声を思い出し、キャレンは激しい怒りに襲われた。麻薬がハイスクールに忍び寄ってはいても、住民が残酷なレイプに及ぶことなどなかったのに。「この事件は秘密にしておいていただきたい」キャレンはわけがわからずニールの茶色の目をにらみつけた。まるで茶番ね。自分がどれほど独裁的か気づいていないの?町の女性たちに警告を出すべきときなのに…。
#並下程度/表紙に擦れ傷あり。小口ヤケ・シミあり。紙の変色あり。ページヤケあり。シール跡あり。
#150g