《宿命の指輪》
第2次戦下のイタリア。婚約者を捨ててアメリカ兵に走ったビットリア・コベリは、激怒した婚約者に伝来の指輪の片方を奪われ、呪いをかけられた。“ふたつの指輪が再び一緒になるまで、コベリ一族の愛に至る道のりはけわしい”
時は流れ・・・。弟の援助を受け、レイフ・コベリは亡き父親から受け継いだ建設会社を立て直そうとしていた。ある日、町の屋敷を買い取った女性シェルビーから修理を依頼され、レイフは資金の工面に悩む彼女を見かねて、救いの手を差し伸べる。しかし、シェルビーはそんなレイフの親切心が信じられず、かたくなな態度をとり続けて心を開こうとしない。父親はおろか、母親にさえ捨てられた彼女は、人を信じて傷つくのが怖かったのだ。
#並下程度/表紙は良好。小口ヤケあり。(強)ページヤケあり。(強)
#90g