高校を卒業して20年目の同窓会。ジュリー・ローデスは、受付に並ぶなつかしい顔の中にチャッド・モーガンを見つけ、心躍らせた。彼女は、チャッドに会いたいがために、自らこの同窓会の幹事を買って出たのだ。ふたりは高校時代、ステディの仲だった。だが、裕福な家のひとり娘だったジュリーは、親の反対に抗しきれず、ほかの人と結婚した。あれから20年。夫に先立たれ、今では実家の援助もままならず、ジュリーは双子の子供を大学に入れるのにも四苦八苦。チャッドは平和部隊でフィリピンに行って以来、ずっとボランティア活動を続けているようだ。今回も、ニカラグアの民間国際援助組織の赴任先から、ジュリーにひと目会いたくて、わざわざ来たのだった。ふたりの愛は再燃するかに見えた。だが、ジュリーの左手薬指には大きなダイアモンドが・・・。
#並~並下程度/表紙に擦れ傷あり。小口ヤケあり。紙の変色あり。
#140g