ジョーダン・マーシャルは洋品店で働きながら、大学院でアメリカ史を学んでいる。あと1年で卒業したら教職につくつもりだ。2年前に離婚してからおば夫婦のもとで暮らしているが、高齢なおばたちにかわって、ジョーダンが家事や庭仕事を引き受けることが多かった。仕事と勉強と家事の繰り返し。自分の時間はほとんどない。デートに誘ってくれる男たちはジョーダンを離婚した女性と知ると、たちまち厚かましくなる。心から愛し合い、尊敬し合えるような男性はいないものだろうか。ある夜、惨めな結果に終わったデートから帰ってくると、一通の手紙が彼女を待っていた。封筒を開け、急いで目を走らしたジョーダンは息をのんだ。単調で退屈な生活とかけ離れた、別世界からの招待状だった。
#並下程度/表紙に擦れ傷あり。小口ヤケ・シミあり。紙の変色あり。ページヤケあり。
#140g