大自然を愛するカリナ・カールソンは、ミネソタの山中で材木計量員として働き、息子のダニーと二人、山小屋で暮らしている。ある日、二人のところに、親とはぐれた大鹿の赤ん坊が連れてこられた。この大鹿の子を、ダニーはモートと名づけ、野生に返すまでしばらくの間という約束で育て始めた。町で開かれた丸太乗り競技会に参加したカリナは、都会の大学の研究員ローガン・バクスターと出会い、たちまち恋に落ちる。電気もガスも電話もない山小屋の暮らしをするわたしが、都会生活に慣れたローガンとの恋をどう育ててゆけるのか、カリナは悩んだ。大鹿の子モートはどんどん大きくなり、目につくものなんでも、もりもり食べてしまい、近隣のやっかいものにまでなり始めている。野性の心は、人間の文化にどう適応してゆけるのだろうか。
#並下程度/表紙に擦れ傷あり。小口ヤケ・シミあり。紙の変色あり。ページヤケあり。
#140g