《クリスマス・ファンタジー》
デパートの企画部長クリスチーナ・キャッスルベリーは、クリスマスを間近に控えて大忙しだ。風格のあるサンタクロース候補探しに四苦八苦していると、立派な顎ひげに輝く目をした見知らぬ年配の男性が、11年間ポストの底で眠っていたという彼女宛の手紙を配達に来た。その手紙は、クリスチーナが昔応募した玩具コンテストで、彼女の作品が最終選考に残ったことを知らせるおもちゃ会社トイランドからのものだった。彼女は少女のころから玩具デザイナーに憧れていたが、母の強い反対であきらめていたのだ。ニックと名乗る不思議な郵便配達員は、彼女が11年前の選考結果をトイランド社に問い合わせてみるなら、自分がデパートのサンタになってもいいという。そこでクリスチーナは、トイランド社に出向き社長のタッカー・ベネットに会おうと決めた。クリスマス商戦に明け暮れて、すっかり忘れていた少女のころの夢を取り戻すために。
#並程度/表紙に擦れ傷あり。小口ヤケ・シミあり。紙の変色あり。
#140g