独身主義者がガードを固めなければならない日。それは大晦日とバレンタインデーだ。プレイボーイで有名なハーディは、独身女性でいっぱいの大晦日のパーティを無事くぐりぬけ、ビックアップ・トラックを飛ばしていた。そのとき、前方に女が現れ、急にしゃがみ込んだ。びっくりしたハーディが駆け寄ると、彼女の青いつぶらな瞳が苦痛の光をたたえている。荒い息づかい。子供が生まれそうなのだ。あっというまに、あらゆることが立て続けに起こった。バーディはシャツを破って赤ん坊をくるみ、そっと彼女の腕に抱かせて言った。「新年おめでとう」この年明けのことは一生忘れないだろう、と彼は思った。
連作品=「愛はいつも予定外」(N791)・「歌姫の帰郷」(N807)
#並下程度/表紙は良好。小口ヤケ・シミあり。(強)ページヤケあり。
#130g