ソーシャルワーカーのスーザンは思い悩んでいた。かつてやむなく養子に出した息子を引き取りたいのに、独身のままでは親権を得られる見込みはほとんどない。苦悩のあまりスーザンは、普段は宿敵の市長マイケルに思わずすべてを打ち明けていた。「ぼくと結婚すればいい」返ってきた言葉にスーザンは唖然とした。名家の御曹子で有名人の彼が、なぜいつも対立している私と? 聞けば彼は、病弱な父親の望みをかなえるため、一時的な契約結婚を望んでいたという。願ってもない解決策にうなずきつつも、スーザンの心はかすかな不安が芽生えていた。
#並程度/表紙に少し傷あり。少し小口ヤケあり。
#120g