《愛を知った日》
再会した兄の親友マットの姿にアシュリーは目を見張った。十年前、アシュリーはマットに夢中だった。名家の長女として生まれ、つねに世間の注目を浴びる。そんな生活を送る彼女にとって、自由に生きる彼は魅力的だったのだ。今や大企業を経営するマットは、かつての不良っぽさを脱ぎ捨て、すっかり大人の男性の雰囲気を漂わせている。ずっと忘れられなかった彼への気持ちを過去のものにするため、ひと晩彼と一緒に過ごしてみたい。めくるめく夜を過ごした翌朝、彼女は一人静かにベッドを抜け出した。夢のような一夜が、悪夢を連れてくるとは想像もせずに。
#並~並下程度/表紙に少し折れ線・傷あり。少し小口ヤケあり。
#120g