アンバーは豪華客船のデッキに立ち、漆黒の闇を見つめていた。夜風がカクテルドレスに包まれた肌を優しく撫でる。こんな場所で運命の人にめぐりあえるなんて…。知人のダルドリン上院議員に誘われ、クルーズに加わったところ、護衛を務める男性マイケル・アダムスと出会ったのだ。熱いまなざしに貫かれた瞬間、わたしは身も心も彼に捧げ…。不可解な音が物思いをさえぎり、彼女はぎょっとして振り返った。ダルドリンが黒ずくめの服装の男たちに連れ去られようとしている!思わず叫んだが、アンバー自身も囚われ、ナイフを突きつけられた。目を上げると、そこにはマイケルの冷酷な笑みがあった。
#並~並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。少しページヤケあり。
#120g