将来を嘱望されている皇太子侍従武官アーサー・セフトフォード卿に見初められ、サビーナの将来はにわかに薔薇色に輝きはじめた。田舎の牧師館で質素に育った娘が宮廷社会に仲間入りするのだ。式を4ヶ月後に控え、サビーナはアーサーの母の招きに応じてモンテカルロへと向かった。ところが、目的地を前に荒地で馬車が立ち往生、ジプシーの王と名乗る男に窮地を救われる。やがてモンテカルロでの華やかな生活が始まるが、サビーナの胸に荒地で出会った男・・・ 抗しがたい魅力を湛えた男の面影が深く刻みこまれていた・・・。
#並~並下程度/表紙に読み折れ・傷あり。少し小口ヤケあり。シール跡あり。
#210g