《富豪一族の肖像(1)》
キャロラインは、化粧品会社を経営する祖母からの提案に驚きのあまり、言葉を失った。新製品開発に取り組むロシア人化学者ニックとの結婚―スパイ容疑をかけられたニックの国外追放を阻止するため、かたちだけの結婚をしろだなんて。元婚約者との破局後、キャロラインは女性としての魅力を封印してきたが、一方でセクシーなニックを意識してもいた。社運を賭けた新製品の完成まであと一歩。ニックを失うことは会社にとって痛手になる。これはビジネス、そう言い聞かせて結婚を承諾したのだが…。
#並下程度/表紙に傷あり。少し小口ヤケあり。
#120g