《愛は夢のなかで(3)》
パトリックは自分の運命を呪った。目の前には、6年前の嵐の日に亡くしたはずの恋人キャスリンがいる。彼女の乗った移民を満載した船はニューヨークを前に沈没し、いくら探しても遺体すら見つからなかつたのに…。彼はその後、海運会社への復讐を誓い、それを支えに生きてきた。それなのに今、自らの幸せをあきらめた彼の前にキャスリンが立っていた。キャスリンもまた自分の運命を呪っていた。やっと巡り会えたパトリックには美しい妻とかわいい娘までいた。生きていてよかったと思えるのは、今となっては夢のなかだけ。そこでは亡くした子供とパトリックと三人で幸福に暮らしている。でも彼女にはその夢が、ただの夢とはどうしても思えなかった…。
#並下程度/表紙は良好。小口ヤケあり。(強)ページヤケあり。(強)
#130g