ケリーはやはりどこか変だ。モンタナのおじの牧場に休暇でやってきたスティーヴは、ケリーのよそよそしい態度に不信を抱いた。彼女は男顔負けの働きぶりで牧場の仕事をこなし、九歳の甥の面倒まで一人で見ている。年老いたおじ夫婦にもかわいがられ、家族同然の付き合いをしているらしい。なのに、彼の前に出ると、とたんに警戒心をむきだしにして、甥を近づけないようにする。まるで何か隠し事でもあるみたいに。連邦保安官のスティーヴは、そんなケリーに関心を持った。ひょっとして犯罪がからんでいるかもしれない。ここはひとつ、ケリーに探りを入れてみよう。彼女が時折見せるまぶしい笑みと、あのスタイルのよさだけでも、近づく価値は十分あるというものだ…。
#並程度/表紙に少し傷あり。裏表紙に折れ線あり。小口ヤケあり。少しページヤケあり。
#120g