《戦士に愛を》
「わたしに二週間後に結婚せよ、というのですか?」10年間にわたって厳しい修道院で育てられたマデリンは、突然届いた知らせを聞いて呆然とした。全くあったこともない相手に嫁がされる? 山道で襲われるのと大して変わりないじゃないの! そんな必死の抗議もむなしく、マデリンは兄ロジェに力ずくで連れ出された。春の天候は変わりやすく、晴れた空に黒雲が広がりつつあった。そして一行の行く手にも無法者の集団が立ちふさがった。野卑な男にのしかかられ、マデリンは抗った。だが、そのとき剣を持った救世主が現れ、彼女を救ったのだ。上半身をむき出しにした、きわめて美しい戦いの神。マデリンは予感した。この人なら。わたしの気の進まない結婚から救ってくれるかも!
#並下程度/表紙に少し傷あり。小口ヤケあり。(強)紙の変色・ページヤケあり。
#150g