《富豪一族の肖像(Ⅳ)》
"結婚したいアメリカ人男性トップテン"に選ばれてからというもの、マイケルは女性たちに追いまわされて、化粧品会社の重役としての仕事にも支障を来すようになった。そこで秘書のジュリアに、偽の婚約者になってほしいと申し出る。ボスへの恋心を長年抑えつけてきたジュリアはためらったが、高額の謝礼を提示され、断ることなどできなかった。妹の医療費を支払うためなら、どんなことでもするしかない。しかしジュリアの事情など知る由もないマイケルは、承諾した彼女への軽蔑を隠さず、冷たく言った。「これだけ支払えば、きみも満足だろう?」
#並~並下程度/表紙に傷あり。少し小口ヤケあり。
#120g