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アビー・テイラーは26歳の独身女性だが、スーパーマーケットで働き、兄の遺児2人を育てている。5歳のめいは両親が事故で亡くなって以来まったく口をきかないし、10歳のおいは、家計を助けるために学校をやめて働くなどと言い出している。生活は決して楽ではないが、アビーは子供たちを愛していた。ある日、彼女が仕事を終え、めいとともに保育園から家に帰ると、おいの横に見知らぬ男性が立っていた。“この子がうちの店に強盗に入りました”とその男性は言った。おいは、お金に困っているアビーを助けようとして、無謀なことをしたらしい。諄々と諭されて、少年はすっかりその男性になついてしまった。男性の名はジョン・ロニガン。町の酒屋で働いているようだ。その後彼は仕事の合間に現れては、古くなったアビーの家の修繕をしてくれるようになった。これまで世界各地を放浪していたということ以外、ジョンは自分のことを語ろうとせず、人との深い関わりを避けているように見える。だが、亡き兄嫁の母親が、強引に子供たちを引き取ろうと動き出してきたとき、ジョンはアビーを助けようと、意外な行動に出るのだった。
#並～並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。紙の変色あり。
#140g
