サラは園丁の父とともに、幼い頃から公爵家の敷地に住んでいる。ある日、庭の茂みにひっかかったところを、まだ少年だった公爵、サイモンから助けられ、その事件をきっかけに公爵夫人から利発さを認められて子供たちと一緒に教育を受けることになった。身分の違いはあれど、サラとサイモンは幼馴染みのように育った。だが、13年の月日が流れ、サラがメイドとして働くようになった頃、ふたりはキスを交わしてしまう。―その日から3年、サイモンは公爵家に戻ることなく、ロンドンで暮らしていたが、母である公爵夫人の失踪事件のため、故郷へ戻ってきた。サラのいる屋敷へと…。立場を重んじるあまり、自分の気持ちに嘘をつき続けるふたり。サラとサイモンはメイドと公爵という、あまりに高い壁を乗り越えることができるのか?そして、消えた公爵夫人の行方は―?
#並~並下程度/表紙カバーに傷あり。
#270g