伯爵だった父はキャロラインをまるで幽閉するように育て、そんな父を亡き母も恐れていた。それなら私は結婚を夢見たりせず、恋を楽しもう―母の莫大な遺産を手にしたキャロラインは、兄の反対を押し切ってロンドンに家を借りるが、初めて呼ばれた舞踊会で放蕩者と名高いフィリップに出会い、ひと目で惹かれる。彼ならきっと、これまで知らなかった悦びを教えてくれるはず。ふたりはめくるめく夜を重ね、未来のない関係に溺れる。だがある日、フィリップはキャロラインを愛していることに気づき…
#並~並下程度/表紙カバーに傷あり。
#230g