19世紀、英国の公爵令嬢オーロラは、事故で婚約者を亡くし悲しみに沈んでいた。しかし気持ちを落ち着かせる間もなく、父は新たな縁談を強いてくる。父の支配から逃れ、心を癒すため、従兄弟夫妻の住むカリブ海の島を訪れた彼女は、海辺でアメリカ人の囚人が殴られている場面に遭遇する。オーロラは暴力をやめさせようと、危険も顧みずに彼の前に立ちはだかった。その男性はニコラスという海運業者で、航海中にイングランド船に攻撃され自衛したにすぎなかったが、英米間が戦争中であるゆえに、海賊行為と殺人の罪に問われていたのだ。絞首刑の執行を目前にしたニコラスは、自分と結婚し、妹の後見人になってほしいとオーロラに頼む。望まない結婚から逃れるため、彼女は申し出を受けるのだが…。「ヘルファイア・リーグ」の一員、ニコラスが命懸けで挑む恋の冒険。
#並~並下程度/表紙カバーに傷あり。少し小口ヤケあり。
#240g