“君のキスや愛情で、僕は息がつまりそうだった”6年前、愛する夫ラスが別れぎわに言い放ったその言葉を、アプリルは車を走らせながら、胸の痛みとともに今日も思い出していた。ラスとの結婚は、天涯孤独の彼女が18歳にして初めて知った幸せ。だが男盛りのラスに妻の愛は重く、ある日突然去っていったのだ・・・。そのときだった・・・物思いにふけるアプリルの前にトラックが飛び出し、目覚めると病室の中。アプリルは頭を強打しすべての記憶を失っていた。そして彼女を迎えに、家族ぐるみの知人というハンサムな男性が現れる。何も思い出せないアプリルは、彼についていくしかなかった。まさか彼が、かつて自分を捨てた最愛の夫だとは思いもせず。
#並~並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。
#120g