(上)1066年、イングランドはノルマン軍の侵攻を受け、戦乱の渦中にあった。ダーケンウォルドの領主の娘エイスリンは美しさゆえに、父を殺した憎き相手ラグノールの目にとまりその身を奪われてしまう。父を殺され、母とともに奴隷の身に堕ちるエイスリン。そして新しい領主となったウルフガーの囚われの愛人となり、愛と憎しみに翻弄されていく―。不朽のヒストリカル・ロマンスが新訳で登場。
(下)自分を囚われの愛人にしている男なのに、エイスリンはいつしかウルフガーに惹かれ、その抱擁を焦がれるようになる。一方、ウルフガーもまた、ただの奴隷だと思っていたエイスリンへの思慕にとらわれていく。エイスリンはその身に新しい命を宿し、愛するウルフガーの子であってほしいと願う。だが憎悪すべきラグノールの子なのか…?数奇な運命に翻弄されながらも、クライマックスへ。
#並~並下程度/表紙カバーに少し傷あり。小口ヤケあり。
#430g