いわれなき噂を立てられ、社交界を追われたリディア。 ある夜、張り込みの記者につかまり、 はずみで足首を怪我したところを、放蕩子爵エイドリアンに助けられた。 今までつらい目ばかりを見てきたリディアは、 彼の優しさに触れ、たくましい胸に思わず飛びこんでしまう。 それは、女としての悦びを初めて教えられた一夜だった。 また彼と会いたい・・・でも、これ以上噂の的になるわけにはいかない。 そう思った彼女は、心を鬼にしてエイドリアンを追い返した。 まさかその後、彼の子を身ごもったことを暴く記事が、 新聞紙上に躍ることになるなど夢にも思わずに。
#並~並下程度/表紙カバーに傷あり。
#130g