《ハリウッド・光と影(2)》
「ボディガードだって。冗談じゃないよ」キングストン家の次男、アクションスターのピアスは不機嫌だった。妙なファンレターが届いたからといって、警護の人間などつけたのではイメージダウンもいいところだ。雇った相手が女性と聞いて、ピアスはますます腹を立てた。だがそれは、彼の身を案じた妹クレアの苦肉の策だった。女性なら、いつも一緒にいてもボディガードとは思われない。せいぜい新しい恋人と噂されるだけだ。一方そのころ、ボディガードを頼まれたニッキも因惑を隠せずにいた。なにせ彼女は、ハンサムな男性にまるで弱いのだ。恋人のふりなんかして、本気で好きになっちゃったらどうするの。
#並下程度/表紙に少し読み折れ・傷みあり。小口ヤケあり。(強)ページヤケあり。(強)
#100g