このすべてのどたばた劇の発端は幽霊だった。ここマーサズビンヤード島にある祖母キャットの大邸宅、通称〈猫屋敷〉をキャシーが訪れたのは、もと大女優である祖母の回想録を彼女と共同執筆するためだ。でも、これまでに八人もの候補者が来ては逃げ出しているなんて・・・?それもそのはず。着いたそうそうキャシーは見てしまった。亡くなった祖父の、写真どおりの若き日の姿を…。二度目は祖母の言いつけで出かけた浜辺で。いったんは気絶したものの、よく見ると彼は幽霊などではない。同じ名前でそっくりだけど、ちゃんと人間だわ、魅力的な・・・。
#並下程度/表紙に読み折れ・傷あり。小口ヤケあり。ページヤケあり。
#130g