◆ きまじめな誘惑
大学で心理学を学ぶ地味でさえないエリザベスは、新聞で見かけたあるヒーローの記事に興味を持った。危険を顧みず、水難事故から母子を救ったという話は、彼女の研究論文のテーマ"英雄論"にぴったりだ。当のゲイブ・キャスパーに会いにバックボーン郡を訪れると、彼は予想とまったく違う人物だと判明した。
◆ 世話好きな恋人
ひなびたバーのダンサー・・・ それがジョージアの仕事だった。肌もあらわなレースの衣装を身にまとい、音楽に合わせて踊る。もちろん彼女も好きでしているわけではない。二人の子供と病身の母親を抱え、手に入れたばかりの古い農家を改造するには、週末だけでも実入りのいい仕事が必要だった。その夜は、いつもとは違った。決して客と目を合わせないジョージアが、なぜか一人の男性に引きつけられたのだ。目が合った瞬間、二人は確かに恋人同士の触れ合いを感じた。彼の名はジョーダン・サマーヴィル。優しい紳士なのに、ジョージアのためなら大乱闘をも辞さない情熱家だった。
#並~並下程度/表紙に傷あり。小口ヤケあり。ページヤケあり。
#200g