(上)離婚を機に売り払ったコテージを整理に来たリリィは、下山途中で飛び出してきた男をはねてしまった。男は、去年偶然出会い、お互いに惹かれあったが結局は別れた、作家のティアニーだった。ひどい雪嵐の中、なぜ彼がこんな場所に?一方麓の町は、五人の女性失踪事件の話で持ちきりだった。車は大破し、燃料も食料も乏しいコテージに閉じ込められた二人を、寒さと恐怖が襲う・・・。
(下)妻のリリィに思いを残す警察署長のダッチは、心配と嫉妬で気が狂いそうだった。失踪事件調査もそっちのけで雪嵐の山に向う。一方リリィは、正体を知りたいあまりティアニーの荷物を探り、手錠と拳銃を見つけてしまう。誘拐魔が犯行現場に置くという青いリボンも・・・。恐怖、寒さ、嫉妬、そして情欲が渦巻く三日間。疑いながら惹かれ、信じながら恐れ、リリィの心は大きく揺れる・・・。
#並~並下程度/表紙カバー傷あり。小口ヤケあり。
#430g